とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

SteamVR がデファクトになる少し先の未来を夢想する

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どうも、とむむです。

昨日(3月2日)、HTCから突如として、VRヘッドセット「HTC Vive」が発表された。 YouTubeの気合が入りまくったイメージムービーを是非見て欲しい。


HTC RE Vive - YouTube

HTC Viveは、ValveGDC2015で発表する予定の「SteamVR」そのものだった。とむむが何故、「SteamVR」に注目するのかを説明していきたい。

ゲームをよくやる人でも、Valveという会社は全然知らないよ。という人が意外といるんじゃないかと思っている。でも、SteamStemOSSteamMachineなら聞いたことあるよ。と絶対に言うはずだ。

では、Valveを取り巻く、SteamやStemOS、SteamMachineについて、まずは説明していきたい。

Steamについて

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Steamは、2003年頃にサービスが開始したアカウント統合型のダウンロード購入システムを有するゲームプラットフォームだ。

サービスを利用するために、専用のクライアントソフトのインストールとアカウント登録が必要。対応しているOSはPC、MacLinuxUbuntuを推奨)の他にも、機能は限定されるもののiOSAndroidなどのモバイルデバイスに対応している。

2014年9月時点で3700タイトル以上のゲームを配信し、世界185カ国25言語に対応し、アクティブユーザーが約1億人もいる。

ダウンロードに特化したPC向けのゲームプラットフォームとしては、世界最大級だろう。日本からでも各種電子マネーやクレジットカードなどで、米ドルではなく日本円でゲームの購入ができるようになっている。 もっとスゴイのは日本からゲームを購入した場合、そのタイトルに日本語版があれば、自動的に日本語版がダウンロードされインストールされる。Steamの多言語対応はかなり進んでいると言える。

SteamOSについて

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SteamOSは、Debian GNU/LinuxベースのSteamプラットフォーム向けのゲーミングOSだ。 当初は2014年中に正式リリースする予定でスケジュールを進めていたようだが、専用コントローラー SteamControllerの開発の遅れやOSのクオリティ向上のため、かなり遅れている。 なので、2015年現在もベータ版のままだ。ライセンス形態は、オープンソースソースコードも公開されている。また、ベータ版のISOファイルは公式サイトから自由にダウンロードが可能だ。

SteamMachineについて

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SteamMachineは、SteamOS専用のゲーミングPCだ。

2014年のSteamOS正式リリースに合わせての登場を予定していたので、昨年のCESではALIENWAREDELL)やGIGABYTEZOTACなど、14社のハードウェアメーカーからSteam Machineが一斉に展示されていた。

そのうち、ALIENWAREはSteamOSプリインストールで「ALIENWARE alpha」を販売すると宣言していたが、最終的にSteamOS正式版のリリースが怪しくなり、Windows8をプリインストールして発売し、Steam対応はWindows用のクライアントをプリインストールした点とTV画面などに全画面で映した際にコントローラで全ての操作ができる「BIG PICTURE」を実装した点に留まった。

なお、自分でダウンロードしたSteamOSをValveが公表しているSteamOSの動作要件を満たすPCにインストールすることで、自作PCをSteamMachineと名乗ることもできるので、ベータ版で一足早く自称SteamMachineを作ることや浸ることは可能だ。

まず、Valveが提供しているSteamというゲームプラットフォームは非常に巨大で、多くのゲーム会社が既に参入し、タイトルを提供している。 サービス開始から、10年以上が経ち、各PCゲームメーカーのSteam対応は当たり前のようにされている状態だ。

そのValveがHTCとタッグを組んで本気でVRをやるのだ。これを期待せずにおれようか。今度のGDC2015では最終形が出来上がるのに予想以上に時間のかかったSteamControllerの最新バージョンか、最終バージョンも公開されることになっている。タイミング的には、SteamOS正式版やSteamMachineの市販第1弾も同時発表されるような気もしている。

それらの伏線が全て、SteamVRに繋がっているからだ。 HTC製のViveは春頃に開発キットが販売され、年末には製品版がリリースする予定だそうだ。 これらのスケジュールも合わせて考えると以下の様な展開がありそうだ。

  • 2015年03〜04月 SteamOS1.0、SteamControllerリリース
  • 2015年04〜05月 HTC Vive開発版リリース
  • 2015年08〜10月 SteamMachine第1世代リリース
  • 2015年11〜12月 HTC Vive製品版リリース

願わくば、自作PCユーザ向けにSteamController及びHTC Viveの単体販売をやってもらいたいと思っている。また、SteamMachineを販売するPCメーカーにも、SteamVR互換のVRヘッドセットの仕様を公開し、自由に開発、販売できるようにできると更に素晴らしいと思う。

こういった自由度こそが、Steamプラットフォームの真骨頂であり、コンシューマゲーム機では決して実現できないアドバンテージだと思うのだ。

Oculus Rift の存在は本当に偉大だと思っている。 HMDで実現するVRの世界は、長らく高価な機材がないと実現できないと考えられてきた。しかし、Oculus Riftはその前提条件はあっさりと覆して、PCと組み合わせて利用する開発版のVRヘッドセットで安価でかつ高クオリティなVR体験を提供してみせた。

そのことが世の中を驚かせ、Oculus Riftの存在がこの市場の大きな原動力となり、これまでに様々なハードウェアメーカー、ゲームベンダーなどから、VRがヘッドセットの開発が発表されてきた。

1つのハードウェアの普及を促進にするには、プラットフォームの存在が必要不可欠だと思っている。Oculus Riftは、Facebookに買収され、開発に必要なお金に困ることはなくなったのかも知れないが、どこかのゲームプラットフォームとガッツリ組んで、Oculus Riftを提供するという選択肢を失ってしまった。

一応、ゲームに特化したところでは、SONYPS4と組み合わせて利用するVRヘッドセット Project Morpheusを開発中だ。これも大本命と言えば、大本命なのだが、PS4でなくてダメだとか、SONYから買わないとダメだとか、兎にも角にも制約が多い。

PCゲーム市場のようなコンシューマに限定されない市場の方が伸び伸びとゲームが作れるのではないかと思っている。そして、そのことがVRゲーム市場の大きなブレイクスルーを作るんじゃないかと、とむむは思っている。

VRゲーム市場の大きなブレイクスルーの中心、台風の目となるのが、SteamVRだと思うのだ。

さぁ、SteamVRがどうなるのか、今から非常に楽しみだ。