Ubuntu Serverインストール用USBメモリ作成 | 「Diginnos Stick DG-STK1B」で自宅サーバを作る その3
どうも、とむむです。
今回からは、最初のエントリーに書いた今後の予定の以下をやっていこうと思う。
入替及び単体での起動まで確認できたが、一度に全部をまとめるには分量が多くなりそうなので、3回に分けてお送りしたいと思う。
- Ubuntu Serverインストール用USBメモリ作成
- USBメモリからUbuntu Serverのインストール、USBメモリからUbuntu Serverの起動
- 起動後のgrubインストール、単体での起動確認、過去サーバとのUNIX Benchmarkの比較
まずは、「Ubuntu Serverインストール用USBメモリ作成」からはじめよう。
「Diginnos Stick DG-STK1B」など 32bit UEFIの注意点
前回のエントリーの最後に、以下の様なことを書いた。
「Diginnos Stick DG-STK1B」は今時のPCなのでUEFIでかつ、LegacyなBIOSでのbootをサポートしない構成だ。
更に搭載されているWindows 10が32bitということからも予測されるように、8インチ前後の0円Windows8.1 Tabletと同様で、CPUは64bit対応だが、UEFIは32bitのみというLinuxに優しくない構成になっていると思われる。
その後、BIOSで一通り設定内容等を確認したが間違いないようだ。
とむむは今までチャレンジしたことがなかったのだが、Windows 8.1の低価格タブレットの多くが、上記の構成になっている。
そのため、ちょっと検索してみると、Linuxをインストールするのに苦労した先人たちのブログ等がたくさん見つかった。
「32bit UEFIなら、Windows8.1/10と同じように、32bitのLinuxを使えばいいんじゃないの?」と思う人もいるかも知れないが、 そんな単純な話ではない。
というのも、Linuxディストリビューションの多くがUEFIサポート = 64bit UEFIという暗黙のルールがあって、32bit UEFIの存在は考慮されていない。
そのあたりの状況は以下のSlideShareが参考になった。
また、今回のUSBメモリの作成等で以下のブログを非常に参考にさせてもらった。
Solid State Life: Asus x205taにUbuntu14.04LTSをインストール
先人の苦労に感謝しつつ、USBメモリの準備に入ろうと思う。
Ubuntu Serverインストール用USBメモリ作成
とむむは、「Diginnos Stick DG-STK1B」をサーバ用途で利用するため、つい先日の10月22日にリリースされたばかりの「Ubuntu Server 15.10」で試した。
Ubuntu ServerもDesktop版のUbuntuも基本的に手順は変わらないので、Desktop版のUbuntuで利用したい場合は最初のISOイメージのところを読み替えて欲しい。また、今回はMac上でUSBメモリの作成を行ったが、Windowsなどでもほぼ同様の手順で可能なので、そこも適宜読み替えてもらえると助かる。
インストールにはUSBメモリを利用するが、Ubuntu Serverの場合は1GB以上のUSBメモリがあれば、OKだ。
- Ubuntu Server 15.10のISOイメージをダウンロードする。
- UNetbootinをダウンロードする。
- UNetbootinで、USBメモリにISOイメージを展開する。
- 32bit UEFIのbootイメージをここからダウンロードする。 ↑rawをクリックする。
- USBメモリの/EFI/BOOT以下に、ダウンロードしたbootイメージをコピーする。
$ cd /Volumes/UNTITLED/EFI/BOOT
$ cp ~/Downloads/bootia32.efi .↑OS Xの場合。
作成自体は、以上で終了だ。
次回は作成したUSBメモリを使ったUbuntu Serverのインストールになるが、以下の2点のBIOS上での変更を忘れずにやっておきたい。
- Secure Boot の無効化
- USBコントローラのEHCIへの切替
実際のUbuntu Serverのインストールやインストール時の注意点は、次回お送りしたい。
追記(2021年8月14日)
- 新たにDiginnos Stick DG-STK1Bのエントリーを追加したので、ご参考まで。 tomm.hatenablog.com