どうも、とむむです。
GPD Win(Aluminum Shell Version) を購入してから、当たり前のことが当たり前にできて嬉しすぎる日々を過ごしている。
と言うのも、とむむの GPD Win(Indiegogo Version)は以下の三重苦を抱えていたからだ。
GPD Win (Indiegogo Version) 三重苦
スリープしたまま、いつの間にやら電源が落ちる。
充電した後、リセットを繰り返しても電源が入らなくなる。
運よくスリープから復帰できても、正常に動作しない機能がある。
上記は初期型に多く見られる電源周りの不具合が中心だが、冷静に考えてみると、スマートデバイス以前の普通のノートPCレベルのことができない子だった…。
それでも、スリープ前の保存を必須にし、Windows10の起動の速さもあって、そのあたりは運用でカバーできているつもりだった。。
だが、そんな運用もAluminum Shell Versionを入手してからは無駄な努力をしていたんだなぁ。と思うようになった。
GPD Win (Aluminum Shell Version)を購入した理由
とむむは、購入前に以下のブログを参考にさせてもらった。
このブログに書かれていたことが、初期モデルから最新モデル (Aluminum Shell Version)への買い替えを後押したの間違いない。
では、どのあたりが決め手になったのかをまとめておきたい。
性能アップ
CPUがX7-Z8700から、X7-Z8750へ変更されている。
CPUのスペック的にはGPD Pocketと全く同じだ。
Indiegogo VersionのCPU変更時にも言われたことだが、8700と8750の差異は、ほとんどない。
バースト周波数が8700が2.4GHzだったのが、8750が2.56GHzに向上している点くらいだ。
Maxでぶん回したときに差が出る程度で、普段使いの体感的にはそれほど変わらない。
同じ機種でありながらも、性能がアップするのは有り難いし、Atomの最初期世代から愛用してきたとむむとしては、最終世代の最上位CPUを搭載したPCを入手しておきたかった。
剛性の向上
Aluminum Shell Versionという名前は、天板がアルミ製に変更されたところから来ているが、そのおかげで剛性が向上しているようだ。
デザイン的には、本体と天板が統一されていたAluminum Shell Version以前のモデルの方が見栄えはいい。
しかし、どうにもプラスチック製の天板はヒンジも含め、ちょっとグラつくというか、頼りないところがある。
そのあたりの不安感を払拭できるのは有り難いことだ。
最新モデルに至るまでの改善
Aluminum Shell Version以前もキーボード周りや電源周りで細かな改善が行われてきていることをいくつかのブログなどで確認していた。
Indiegogo Versionは初期モデルなので、電源周りの不具合が特に酷かったが、それ以外の細かいところで言うと、たまにファンの調子が悪かったり、キーボードのスペースキーの打鍵感に違和感があったりと、荒削りなところがそれなりにあった。
そのあたりが最新のAluminum Shell Versionで改善されてきていたので、そろそろちゃんとしたGPD Winを入手してもいいんじゃないか? というところへ導いたのだ。
GPD Win (Indiegogo Version) vs GPD Win (Aluminum Shell Version)
実際に購入してどこが変わっていたのかも一応とりまとめておきたい。
先ほどのブログなどにも比較はあるので、そういったブログのエントリーでは取り上げられていない箇所に限定してピックアップしていきたい。
箱
箱の大きさや形状は全く同じなのだが、実は最新の箱の方がGPDのロゴが少し大きくなっていることが分かる。
とても細かな差異だが、GPD社のコダワリが垣間見える。
キーボードのfnキー色
さきほど紹介したブログの方が購入したタイミングで変更されていなかったようなのだが、とむむが購入した際には、キーボードのfnで入力されるキーの色が青になっていた。
あれ? コレって、どこかで見たことあるなぁ。 と思った人は察しが良い。
その1のエントリーで取り上げていたGPD Pocketのキーボードと似たような配色に変更されていたのだ。
ここにも、GPD社の細かな改善への心意気が感じられる。
キーボードのロゴ
初期モデルの方のロゴは、キーボードの上にシールが貼られているようなスタイル*1だったが、最新モデルの方はキーボード自体にロゴの窪みを作って、そこにロゴのシールをはめ込んでいるように見える。
細かい点だが、またまたコダワリが感じられる改善点だ。
本体の重さ
本体の天板がアルミ製になったためか、初期モデルよりも10gほど重くなっていた。 このくらいの差であれば、誤差の範囲だろう。
BIOS設定
初期モデルに比べると、最新モデルで設定できる箇所が極端に少なくなっている。
ちょっと寂しい気もするが、初期モデルはAndroidも入りそうなBIOS設定まで見えていたので、こういうのは見えなくてもいいのではないか。 とも少し思っていた。
本体のデバイス
何も変わらないだろう・・・と思っていたのだが、意外な差異を見つけて驚いた。
最新モデルからセンサーの項目がなくなっていたのだ。
このkionix Sensor Fusion Deviceとは、何か?
簡単にいうと、スマホやタブレットに入っている傾きセンサーで、画面の向きを変えるとそれに合わせて画面も回転するアレなのだ。
初期モデルの方でセットアップ時に画面が縦のままになっていたりした際も本体の向きを変えたりすると、まるでタブレットのように画面が回転していたので、そういったセンサーが入っていることは理解していた。
ファーストインプレでも書いたように起動時の画面が縦になってしまう件も気になっていたが、GPD Winはタブレットではなく、小型ノートPCだ。
機能的には、若干落ちてしまう面もあるが、本来は不要な機能だ。
BIOS画面や起動時の画面が縦になるのは相変わらずだが、OSセットアップ時はちゃんと横になっていた。
その点は困ることがなかったので、ここも改善されてセンサーはお役御免となった。というところだろう。
GPD Win (Aluminum Shell Version)を購入後の変化
スリープしたまま、いつの間にやら電源が落ちることがなくなったこと
何気にこれが1番大きい。
電源周りの不具合は今のところ全て直っているように見える。
おかげで、通勤の行きと帰りで記憶に頼ることなく作業を継続できたり、Chromeで落ちる前に見ていたページが開くの待つ・・・みたいな無駄な通信が不要になり、そういった待ち時間が劇的に減った。
技適マークが付いていること
Indiegogo Versionは技適マークがないので・・・電波法的には、本体に内蔵された日本国内で無線LANやBluetoothを使えない。
これでようやく無線LANアダプタの利用から開放されるので、何気に嬉しい。
Creators Updateプリインストールなこと
Indiegogo VersionをCreators Updateすると、一部の機能がうまく動かなくなって慌てて、元に戻したことがある。
そのあたりの問題をクリアした状態で、Creators Updateが入った状態で使えるのはとても良い。
とむむが愛用しているBash on WindowsもAnniversary Updateの時よりもブラッシュアップされているので、使い勝手が向上しているので、このあたりも非常にいい感じだ。
スペースキーの打鍵感が改善したこと
初期モデルのキータッチは嫌いではなかったが、スペースキーだけが引っかかる感じというか、プチっではなく、ベコッというか感じで好きになればなかった。
最新モデルも変わらないのかな? と思っていたが、しばらく使っているといい感じになってきた。
ヘッドホン接続時のノイズ がなくなったこと
GPD Win自体は初期モデルから、ノイズ対策は比較的ちゃんとされているのだが、電源投入時やスリープからの復帰時などに電圧変化のタイミングなのか、ヘッドホン側にボワンとノイズが乗ることがあった。
こちらも電源周りの改修のおかげか全く出なくなっていた。
結論を言うと、後からちゃんと改善してブラッシュアップするから、GPD社の初期モデルはスルーした方が良さそう。というところだろうか。
残念ながら、GPD Pocketも初期出荷の段階で色々と不具合が見つかっているという話をチラホラ見かける。 そのあたりの問題も半年くらい時間をかけてGPD社がブラッシュアップしていくと思うので、GPD Pocketが欲しい人も少し待った方が良いのではないかと思っている。
GPD Pocketもここがもっと・・・というところがまだあるので、次回はGPD Pocket2を勝手に夢想することでこのシリーズを締めくくりたいと思う。
次回もお楽しみに!
新品価格 |
[セット品]GPD Pocket (Win10/UMPC/480g/Z8750/8GB/128GB ) ,オリジナルType-C HUB(HDMI拡張ポート搭載)/液晶保護フィルム付属 新品価格 |
*1:そのためか、到着時にシールの上から薄いシートが付いていた