とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

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中距離移動に最適な移動手段を模索する | GOCCIA GEV600への道 その1

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どうも、とむむです。

前回のエントリーでも少し書いていたのだが、商業メディア以外でのGOCCIA GEV600の情報がかなり少ないので、納車までの流れを3回に分けてご紹介したいと思う。

tomm.hatenablog.com

初回は、とむむの現在の状況を踏まえて数ある電動バイクの中でどうしてGEV600を選んだのか? を中心に書いていきたいと思う。

コロナ禍による生活環境の激変

2020年はコロナの影響で人々の生活が大きく変わった年になった。

とむむは職業柄でもあるが、ITに関わる仕事をしているので元々、出社しなくてもリモートで完結できるところが多いと感じていた。*1

コロナがなくても、5年後、遅くとも10年後には完全にリモートワークに移行する日がくるのではないかと思っていた。なので、2020年はその5-10年が一気に推し進められた形になった。

これまでの生活は平日は都内のオフィスに出社して朝から夜まで働くのが当たり前の生活だったのだが、リモートワーク中心の生活になり、平日も休日も自宅で過ごす時間が圧倒的に増えた。*2

平日の移動手段

リモートワークで平日に自宅で過ごすようになると、近所へ買い物などで出かける機会が増えた。
平日の自宅からの移動手段は徒歩か、自転車の2択になる。*3

春や秋などの時候の良い時は自転車でも気持ちがよいが、夏場はかなり暑く、自宅にあるのが若干重量が重めのママチャリなので、中距離を軽快に移動できるとは言い難いところがあった。
中距離に関しては、これまでは都内までの定期券があったので、最寄駅まで歩けば、気軽に電車で移動が可能だった。
今はリモートワークがメインなので通勤することがなくなり、定期券を購入しなくなったので、少し先の駅へ行くにも都度、電車賃を払うことになった。
必要な時はもちろん電車賃を払って行くのだが、以前よりも気軽に電車を利用できなくなった感がある

平日に中距離の移動をするにも、徒歩、自転車には限界があり、電車はコストが発生するので、コロナ禍において中距離の移動が課題になることが分かったのだ。

そして、2020年は平日に中距離を移動する機会がそれほど多くなかったが、2021年4月から諸事情により平日の休みが増えることになり、いよいよ中距離の移動手段を本気で考えることになった。

中距離の移動手段の検討

移動手段として検討したのは、電動アシスト自転車、原付(電動含む)、3輪ミニカー(電動含む)の3種類だ。

学生時代に50ccのモンキーとスクーターを乗り回していたので、原付がどういうものでメリットやデメリットは十分よく分かっているつもりだ。

一方で、電動アシスト自転車や3輪ミニカーは乗ったことがなく興味津々といったところだ。*4

電動アシスト自転車はどうなのか?

電動アシスト自転車は、自転車にアシストするためのモーターが追加されただけなので、扱いは自転車だ。
そのため、交通ルールの制約は余りなく、選択肢も多いので悪くなさそうだったのだが、よく調べてみると以下のことが分かった。

  • 価格の安い電動アシスト自転車は搭載バッテリーの容量が少なく、買った人の評価も低めだった
  • 搭載バッテリーの容量が増えると電動アシスト自転車の価格もアップする傾向がある
  • 搭載バッテリーもそこそこ多めで、国内メーカーの電動アシスト自転車を選択すると、価格が軽く10〜15万円くらいする

上記の点から電動アシスト自転車は選択肢から外すことにした。

原付 vs 3輪ミニカー(電動含む)のガチンコ勝負!

電動アシスト自転車は残念ながら選択肢から外れることになったので、原付 or 3輪ミニカーの2択となった。
細かい条件や前提は長くなるので、とむむの検討まとめの結果を載せておこう。

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結論として、原付(電動)が選ばれた。
原付(電動)が選ばれたポイントを3つほど上げておきたい。

  • SDGsを考えると、エンジン車の利用は可能な限り避けたかった。*5
  • 交通ルールの面では、3輪ミニカー(電動)が良さそうだったが、費用、距離、メンテに加えて車体の大きさから自宅での保管が困難だった。
  • 原付(電動)は後続距離もカタログ値で70kmとそこそこあり、諸費用も含めて比較的安めだった。

どうしてGEV600を選んだのか?

上記の検討の段階で、GEV600ありきのような書き方になってしまっていたが、そこに至るまでに他メーカーの電動バイクもいくつか検討していた。
そのあたりについても触れておきたいと思う。

国内大手メーカー

国内メーカーの最大の利点は近所のバイク屋さんでも取り扱いが多く、修理やメンテナンスを受けやすいという点がある。
だが、価格面やスペック面に目を向けてみると、、とむむ的には厳しいということが分かった。

ヤマハ

国内メーカーの中でも、個人向けの電動バイク(原付)では最もメジャーな会社だと思う。
特に、某TV番組でも利用されているE-Vino電動バイクに詳しくない人も知っているのではないかと思う。 www.yamaha-motor.co.jp

E-Vinoの本体価格、走行距離は以下の通りだ。

  • メーカー希望小売価格:259,600円 (税込:諸費用なし)
  • 1充電走行距離:29km(30km/h 定地走行テスト値〈標準モード〉)

多少の値引きがあったとしても、諸費用を含めると25万円オーバーというところだろう。
走行距離もカタログスペックで、29kmなので実測としては23km超くらいだろうか。
近距離中心であれば、片道10kmくらいでも十分な人も多いかも知れないが、とむむ的には片道25kmで往復50kmくらいは欲しかった。
別売りのスペアバッテリー(メーカー希望小売価格:58,740円)を併用する手もあるとは思うが、本体価格 + 諸費用 + スペアバッテリで30万円超は確実で断念した。

ホンダ

今は個人向けではなく、ビジネス向けの電動バイクに力を入れているようだ。
www.honda.co.jp

この検討を始めた頃に、ジャイロ e:という電動三輪スクーターが法人向けに発売するというニュースも入ってきた。

www.honda.co.jp

  • ベンリィ e: メーカー希望小売価格:737,000円〜 (税込:諸費用なし)
  • ジャイロ e: メーカー希望小売価格:550,000円 〜(税込:諸費用なし)

法人向けもバイク店の協力があれば、個人で購入することも可能なようなのだが、いずれも、価格が50万円以上ということで、断念した。

ホンダはクルマの脱エンジン宣言や「2040年には、EV、FCVの販売比率をグローバルで100%を目指す」が注目されがちだが、バイクの方でもEV化進めていく模様だ。 両機種で共通のHonda Mobile Power Packを採用したバイクを増やしていく模様で、法人向けだけではなく、個人向けの展開も2024年までに行われる。

www.honda.co.jp

また、3月末頃の発表によると、ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハの4社で電動二輪車用交換式バッテリーの標準化を進めていとのこと。
そこでも、Honda Mobile Power Packが採用されることになれば、個人向けの電動バイクを出す際のコストダウンに大きく寄与することになるだろう。

www.honda.co.jp

国内その他メーカー、海外メーカー

国内その他メーカーは海外製を並行輸入したり、海外製を国内向けにアレンジしているだけのことが多い。
また、海外メーカー製は国内で購入できるモデルもあるが、代理店としての機能しかなく、自社で修理やメンテンナスができない場合が多い。
その場合、メンテンス時や故障時に本体を一旦は代理店に送ってから製造元に依頼するようなケースも多いようだ。

BLAZE

電動バイク(原付)だけではなく、3輪や4輪のミニカーも扱っているメーカーだ。
価格も手頃で魅力的な製品が多いと思う。

折りたたみ式の電動バイク(原付)だ。

折りたたみは必要性を感じなかったが、コンパクトな本体、手頃な価格は魅力的だと思う。
走行距離が30kmなので予備バッテリーを購入することも可能だが、本体のコンパクトさを損なうことになるので、選択肢から外すことにした。

電動の3輪ミニカーだ。

本体のサイズ感と走行距離がOKであれば、3輪ミニカーは原付の30km制限、二段階右折の制限を受けないので、かなり魅力的だと思う。
とむむも比較表の中でも登場していたように、最後まで悩んでいた。
3輪ミニカーなのに最高速度が30kmまでしか出ないのとサイズが大きめなので、とむむの自宅では難しいと判断した。
また、航続距離も30kmまでなので、追加標準バッテリーもしくは追加大容量バッテリーが必要になる。

プロト

プロトは主に二輪や四輪のカスタムパーツなどを扱っている会社として有名なようだが、最近はイタリアのベネリ社のバイクや電動バイク電動アシスト自転車なども扱っている。

  • GOCCIA GEV600

benelliemobility.jp

製品ページよりも、プロト社提供の以下のPR記事の方が色々と詳しい。

bike-news.jp

GEV600は、イタリア生まれのオートバイメーカー「ベネリ(Benelli)」の電動アシスト自転車を手掛ける、中国QJグループ傘下の電動モビリティカンパニー「ゴッチア(GOCCIA)」が製造する電動スクーターです。

上記のように製品名のGOCCIAとは製造メーカーのようだ。
ちなみに、型番は以下の公式YouTubeによると、GOCCIAのEVだから、GEV と 600は定格出力が600Wだから、600で、両方を足してGEV600のようだ。

youtu.be

日本のバイク&パーツメーカーの「プロト」による改良開発の結果、モーターコントロールユニットやバッテリーをはじめ主要コンポーネントを仕立て直すことで日本品質の電動モビリティにブラッシュアップされています。

ここが結構重要なポイントで日本の原付特有の法規制などを考慮した調整(例えば、ECOモードの上限を30kmにするなど)をかなり念入りにした模様だ。*6

PR記事やYoutube動画の内容を鵜呑みにするのはよくないと思いつつも、上記からプロトの気合の入り方が尋常ではないことは伝わってくるかと思う。

最後に、とむむがGEV600を選択したポイントを3点上げておきたい。

  • 手頃な価格 車両本体価格:162,800円(税込)
  • 十分な走行距離 1充電走行距離:70km
  • 原付の30km/h制限 ECOモードの上限速度:30km/h

これまで価格と走行距離については、かなりこだわってきたが、原付を乗る以上は避けられないのが、法定速度30km/hの制限だ。
とむむは、20数年前まで原付をかなり乗り回していた。
自慢ではないが、今まで一度もスピード違反(速度違反)で捕まったことがない。
そんなことを言うと、「たまたま運が良かっただけでしょう?」と思われるかも知れないが、決してそうではない。
昔、深夜の国道を走っている時になかなか追い抜かない車がいるなぁ。と思っていたら、パトカーだった。ということを何度も経験している。(笑)
パトカーは、いつ30km/hを超えるのかをじっと待っていたのだろうと想像するが、いつまで経っても30km/hを超えないから諦めて追い抜いていったのだろう。
車を運転している人からはいい迷惑だと自覚はあるが、とむむは原付を常に30km/hで走る男だったのだ。w

原付で意識して30km/hを維持して走る行為は、それなりに大変で忍耐力や集中力を求められる。
若い頃は大した苦労ではなかったが、今となっては正直辛いだろうし、EVのパワフル走行が楽しくてガンガンスピードを出してしまうかも知れない。w その点、GEV600のエコモードはどんなにアクセルを捻っても、30km/h以上出ないのだ。

これまでの原付との付き合い方もあり、原付(電動)を選ぶならGEV600一択となったのである。

追記(2021/08/22):予備バッテリーについて

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GEV600は予備のスペアバッテリー税込49,500円と手頃な価格だ。

今回紹介したE-Vino、BENLYe、SMART EV、EV TRIKEと比較しても、コスパは優れていると思う。

# E-Vino BENLYe SMART EV EV TRIKE GEV600
容量(V/Ah) 50V/10Ah 48V/5.0Ah 48V/8.7Ah 60V/12Ah
60V/30Ah
48V 20Ah
容量(Wh) 500Wh 240Wh 417.6Wh 720Wh
1.8KWh
960Wh
税込価格 58,740円 不明 43,780円 43,780円
87,780円
49,500円

※EV TRIKEもバッテリーのコスパは悪くないが、走行距離が厳しい。。(720Whで30km、1.8KWhで60kmのため)

そんな訳で、色々と長くなってしまったが、その1は以上にしたい。
次回はGOCCIA GEV600の発注までをお送りしたいと思う。次回もお楽しみに!

その2は>>こちら

tomm.hatenablog.com

*1:これまでも想定外のトラブル等で自宅から対応することもあったので、自宅で仕事できる環境が整っていたこともある

*2:どうしても出社して対応しなくてはいけないこともあるのだが、2020年度は年に数回程度の実績だ。

*3:一応、自宅には車もあるが、平日は家族が仕事で利用しているため、基本は休日しか乗ることができない。

*4:最近になって、自転車と電動バイクのハイブリッドのような次世代コミューターも登場して来ているが、検討当時(2021年2-3月当時)は、こんなにも早く法改正されるとは思っておらず、選択肢に入れていなかった。

*5: 排気ガスの環境対策をした新車はかなり高価で中古しか選択肢にない点も、環境的には大変よろしくない…

*6: 公式YouTubeに上がっていた#77 電動スクーター GEV600って実際どうなの??でそのあたりの説明もあったのだが、今は非公開になっている。