とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

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最新Debian 11(bullseye)のインストールUSBを作成する | Diginnos Stick DG-STK1B リブート その2

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どうも、とむむです。

前回に引き続き、Diginnos Stick DG-STK1B リブートの第2回をお送りしたい。

第2回はDebian11の紹介とインストールUSBの作成だ。

Debian 11 (bullseye)はリリースされたばかり!

前回は、サラリとDebian 11を選択すると書いていたが、改めて確認してみると、Debian11は8月14日にリリースされたばかりということが分かった。

リリースノート(32 ビット PC 用)

早速、リリースノートが日本語化されているのは有り難い。w

www.debian.org

その中で、とむむ的に興味深い変更点をいくつかピックアップしておきたい。

Debian 11 (bullseye) で注意すべき点

redmine パッケージは bullseye では提供されません。開発元のサポートが停止した (重大なセキュリティ修正バグのみへの対応を行う) 古いバージョンから bullseye でのバージョンへの rails の移行を行うには遅すぎたからです。Ruby Extras のメンテナらは、開発元の状態を追いかけ、リリース後に動作するパッケージが出来次第、backports 経由でパッケージをリリースする予定です。

リリースに間に合わなかっただけだが、直ぐにredmineを使い人は要注意だ。

lilo は bullseye から削除されました。lilo の後継のブートローダーは grub2 です。

lilo・・・懐かしい響きすらある。前バージョンまでサポートされていたことに驚く。w

Debian では chef を提供しません。

時の流れは残酷だ。やはり、AnsibleTerraformが主流なのだろうか。

パッケージのバージョン差異

なお、前バージョンであるDebian 10と11で大きなバージョン差異があると思われるパッケージは以下の通りだ。

# 11(bullseye) 10(buster)
kernel 5.10.46 4.19.37
gcc 10.2.1 8.3.0
openssh 8.4p1 7.9p1
pstgresql 13.3 11.4
参考(DistroWatch)

distrowatch.com

Linux Kernelバージョンは4系から5系へ

32bit CPUをサポートしたLinux Kernel 5系のLinuxディストリビューションが存在するという安心感は大きいと感じる。
Windows11でも、32bit CPUの非サポートが決まっているので、Debianは32bit CPUを搭載したPCの救世主になるかも知れない。

コードネームのbullseyeは?

Debianの各バージョンのコードネームがPIXARトイ・ストーリーから付けられていることは有名な話だ。
今回のDebian11のbullseyeブルズアイ)はウッディの愛馬だ。

ちなみに、1つ前のbusterバスター)はアンディの飼っていた茶色い犬のことで、トイ・ストーリーに登場するオモチャ以外からも選ばれるのだなぁ。とおもった記憶がある。w

debian 11 (i386)のインストールUSBを作成する

インストールするUSB作成の手順は以下の3ステップになる。

  1. debian 11(i386)のISOイメージをダウンロードする。
  2. インストールUSB作成ソフトをインストールする。
  3. インストールUSB作成ソフトでdebian11インストールUSBを作成する。

1. debian 11(i386)のISOイメージをダウンロードする

cdimage.debian.org

上記のパスから、debian-11.x.x-i386-netinst.isoをダウンロードする。*1

2. インストールUSB作成ソフトをインストールする

今回はWindowsで作成したので、以下のインストールUSB作成ソフトを利用することにした。

Rufus

rufus.ie

3. インストールUSB作成ソフトでdebian11インストールUSBを作成する

debian11.0.0の容量が1GB以下なので、USBメモリは1GB以上であれば作成可能だ。(今後のアップデート等を考慮すると、2GB以上を推奨)

インストールUSBの作成手順

Rufusを実行していくと、USBメモリの中身が消えるので中身のバックアップは事前に済ませておこう。

  1. Rufusを起動して以下のように設定して、スタートボタンを押す。(USBメモリがEドライブとして認識している場合で、isoイメージは先程インストールしたものを選択)
    f:id:tomumu:20210816200502p:plain
  2. Rufusの画面が以下のように準備完了になれば、出来上がりだ。 f:id:tomumu:20210816200537p:plain

(参考情報)UNetbootinDebianと相性が悪い!?

UNetbootinWindows/Mac/Linuxが存在し、同じ使い勝手で複数の環境で利用できるという利点がある。

これは便利だな*2と思って、使ってみたら・・・。

以下のようにDebianのインストール時に警告が出ることが分かった。 f:id:tomumu:20210816215652j:plain

何事もなくインストールできるのかも知れないが、無用なトラブルシュートに時間を費やしたくないため、UNetbootinの利用を断念した。

色々と書いていたら意外と長いエントリーになってしまったので、今回はここまでとしたい。
次回はインストール環境の準備と実際のインストールをお送りしたい。

その3>>こちら

tomm.hatenablog.com

*1:2021年8月15日時点では、11.0.0。今後は随時アップデートするため、11.x.xとした。当初は、live-cdにしていたが、色々と不都合があることが分かったので、iso-cdに変更した。詳細はその4を参照のこと。

*2:今回の説明も複数の環境を一度でできるwという目論見だった…