どうも、とむむです。
Kickstarterで出資していたLunaDisplay for WindowsのHDMI版が届いた。
既に手元にあるUSB-C版と比較してみたい。
なお、いずれも製品出荷前のKickstarter editionなので、細かな点は異なる可能性があるので、ご注意頂きたい。*1
Luna Displayとは
Luna Displayは元々はMacのminiDiplayポートやUSB-Cポートのレシーバを取り付けて、iPadの画面をMacの拡張モニタとして利用できる仕組みだ。
Appleからも、iPadをMacの拡張モニタとして利用できるSideCarもリリースされているが、SideCarに対応しないMacや対応しないiPadとの組み合わせでもSideCar的に利用できるので、古いMacや古いiPadを持つユーザから重宝されている。
今回、MacだけではなくWindowsにも対応し、HDIMIポートに対応したレシーバも開発するということで、とむむは出資することにしたのだ。
USB-Cは比較的新し目のWindowsPCにしか搭載されていないので、古いWindowsでもフルサイズのノートPCやデスクトップPCであれば、ほぼ必ず搭載されているHDMIを利用してiPadをモバイルモニタにできる点は非常に重宝されるのではないかと思っている。
外観を確認してみる
まずは箱や製品の外観からお伝えしたい。
箱の上面、側面
いずれの箱の大きさも見た目はそっくりだが、箱側面のフォントや大きさは異なるようだ。
箱の底面
ぱっと見た感じはポートの形状以外はほとんど同じだが、住所など細かい部分で差異はありそうだ。
HDMI版はLuna3というモデル名のようだ。
箱の中身
レシーバの色やデザインはソックリで、ポートの大きさだけが異なる印象だ。
横並びにしてみると、大きさの違いがよく分かる。
GPD MicroPCとiPad Pro(12.9インチ)で試してみる
今回は、USB-CとHDMIを搭載したコンパクトなUMPCであるGPD MicroPCとiPadの中でも最も大きい12.9インチのiPad Proで試してみた。
レシーバを付けてみる
USB-C版
コンパクトだが、本体からは20mmくらい飛び出している。
HDMI版
横幅はあるが、奥行きはUSB-Cよりも短く、17-18mmくらい飛び出している。
USB-C版 & HDMI版
2つを同時に取り付けても1つしか利用できないので全く意味がない。w
ちなみに、2つを同時に取り付けた場合はUSB-Cの方が優先されるようだ。
iPad側のセットアップ
現在、Windows版のアプリケーションがベータなので、AppStoreで公開されているアプリをインストールしても利用できない。
iPadアプリもベータ版を利用する必要があるので、TestFlightの登録が必要だ。
左側がAppStoreで入手できる正式版のLuna Displayのアプリだ。
右側がTestFlightから入手したベータ版のLuna Displayのアプリだ。
ちょっと、ダークなイメージの猫の頭には青いハチマキがあり、WINDOWSの文字が書かれている。*2
Windows側のセットアップ
Windows版のアプリケーションは以下からダウンロードできる。
実際に試してみる
USB-C版
以前に先行して届いた頃に試した時は相性問題*3や安定性の面でまだまだという感じだったので、しばらく使わずに放置していた。
今回、久しぶりにGPD MicroPCで試してみたが、いつまで経っても繋がらないことが多く、相変わらず、安定性に難ありという状態だった。
繋がらない時は上の画像のように、プログレスバーが進み続けるが一向に画面が映らない状態が続く・・・。
HDMI版
HDMI版はUSB-C版よりも開発に時間がかかっていたが、USB-C版の相性や不安定さから比較すると、素晴らしいの一言である!
USB-C版とHDMI版を切り替えたり、付けたり外したりを何度も繰り返してみたが、HDMI版についてはほぼ100%問題なく動作していた。
USB-C版では安定しないので、トップ画はHDIM版を接続して撮影したものだったり、以後の動作確認は全てHDMI版で実施した。
ミラーリングを有効にするとどうなるのか?
Luna Displayは拡張モニタとして利用するものなので、Windows版のアプリにミラーリングのモードに切り替えるボタンはない。
だが、Windowsのディスプレイ設定から 「表示画面を複製する」を選択すれば、ミラーリングを有効にすることは可能だ。
その結果は以下の通りである。
これは絵を描いているのではなく、ミラーリングして同じ画面が映るはずが・・・カーソルだけが表示されて、、しかもカーソルの残像が残って絵のようになるという謎現象だ。。*4
ミラーリングは謎現象が出て画面が真っ暗のままなので、全く実用的ではないことが分かった。
書き換え速度は遅い?
Luna DisplayはPCやMacなどの端末と同じWiFi経由でiPadに画面を表示させている。
そのため、WiFiのレイテンシやスループットが重要になってくる。
ベータ版のアプリケーションでWiFiのダイアグを見ることができる。
とむむの環境やベータ版特有の現象という可能性も否定できないが、高速にスクロールしたり、ウインドウを激しく動かすと、以下のような感じで結構残像が残る。
文字を打ったり、Webページをゆっくりと閲覧する分には問題ないが、動画やゲームには不向きだと感じた。
まとめ
仕事で、普段からWindowsノートPC、モバイルディスプレイ、iPad、スマホなど持ち歩いている人にとっては、モバイルディスプレイの持ち運びが不要になるので、Luna Displayが使えるとかなり楽になるのではないかと感じた。
USB-C版は難ありだったが、HDMI版はめちゃくちゃ安定しているので、しばらく常用してみようと思う。
また、Luna DisplayはWiFi経由で画面を表示しているので、 自宅や外でWiFiネットワークに接続出来る範囲であれば、自由にiPadを設置できる。
ミラーリングができないので、自分の画面を見ながら何かを映すような使い方はできないが、ケーブルレスでかなり離れたところに設置できる点は何か面白い使い方ができるのではないかなと思った。
ちなみに、iPad側のタッチパネルはLuna Display利用時も有効で拡張ディスプレイで表示した側の画面をスクロールしたり、操作することもできるので、画面の半分を渡して自由に使ってもらうようなやり方もできるかも知れない。
そのあたりもしばらく使って面白い使い方が見つかったら、是非とも紹介したいと思う。