とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

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SHARPのNetWalkerについて考えてみる

どーも、とむむです。
Snow Leopardの話題で盛り上がっているが、モバイル機器好きのとむむとしては、無視できないのが、先週、SHARPから発表されたNetWalkerだ。
NetWalkerについては、以下のリンクの記事が詳しいので、各々チェックしてもらいたい。

超小型モバイルインターネットツール登場! シャープ「PC-Z1」

新ブランドを引っ提げて、MID市場に参入したシャープの思惑

シャープ、電子辞書型ネット端末「NetWalker」

409グラムで10時間駆動:“Windowsの呪縛”から逃れた超小型マシン――シャープ「NetWalker」に迫る

「NetWalker」はPCでなく、もちろんケータイでもない“第3の新モバイルツール”


やはり、気になるのは、手元にあるmbookとの比較だ。
mbookの詳細はこちらのエントリーをみて欲しい。

まず、mbookをおさらいすると・・・
重さが実測で340g。バッテリは4時間位。大きさは W:158xH:94.1xD:18.6(mm)。内蔵SSDの容量が16GB。液晶サイズは、4.8インチ。価格は、58,000円程度(久しぶりに、GMARKETで調べた。)。
それに対して、NetWalkerは・・・
重さが約409g。バッテリは約10時間。大きさは、W:161.4xH:108.7×D:19.7〜24.8(mm)。内蔵フラッシュメモリ容量が4GB(うち、ユーザーが自由に使えるのは2GB)。液晶サイズは、5インチ。価格は、4万5000円前後の予定。という状況だ。

CPUやアーキテクチャも異なるので単純な比較はできないし、mbookは国内で容易に手に入る代物ではないので、一見するとナンセンスな比較に見える。
まぁ、そこはとむむのモバイル機器好きの戯言と思ってもらえれば、幸いだ。

ざっと見渡した限り、単純にNetWalkerが勝っていると思われる点は、以下の3点ぐらいかな。

1)レジューム時は、PDAライクに3秒で使えるようになる。(らしい。)

ここはPCとはカテゴリが異なると言うだけのことがあって、ハードの作り込み等で実現しているのだろうか。OSがUbuntuなので、OSに関してはPCとさほど変わらないと思う。

2)単体でのバッテリの持ちが約10時間なので、ほぼ1日充電なしで、外で気兼ねなく使える。(だろう。)

ここもPCとカテゴリが異なるので、当然と言えば当然か。バッテリの時間を確保するため、x86アーキテクチャを選択しなかったのだろうから、最低でもこのラインは超えておいて欲しい。

3)光学式ポインティングデバイス、miniじゃないUSBポートを搭載した。

意外?にも、これらはmbookのウィークポイントだ・・・。いずれも、サイズを小さくすることを重視するため、切り捨てられたと考えているが、色々と不便なことが多いのは確かだ。

ここで、比較の結論を言うと・・・この価格だったら、あと1万5千円出して、mbookと予備バッテリ1本買う方が幸せになれる・・・かな。

わざわざインテル以外のCPUを採用したり、OSに無料で手に入るUbuntuを使ったり・・・とコストを減らせそうな要素が色々ありそうにも見えるのだが、Netbookと同じ位の価格帯ってどういうこと?と思ってしまう。
確かに新規の開発である訳だし、PDAの開発には手慣れているとは言っても、PCとは異なるのでとむむの想像できないようなところにコストがかかっているのかも知れない。
だが、新規ブランドを立ち上げて、「2009年度末(2010年3月まで)までに10万台の出荷を目指す。」と言うのであれば、価格をもっと安くすべきだと思う。
今日日、5万出せば、ネットブックでも高級機が買える時代だ。そんなことはマニアじゃなくて、一般のライトユーザーにも浸透しつつあると感じている。そういう時代に、ネットと親和性の高いPDAに5万近くも出す人はいないと思う。せめて、あと1万でも安くすべきだ。4万円を切るくらいの価格であれば、物好きなアーリーアダプタも飛びつく、更に2万安ければ、ネットブックよりも使い勝手がいいのなら、使ってもいいかもとライトユーザーの目にも止まると感じる。そういう意味では、本気で売りたいのなら、3万5千円前後にすべきではないかと思う。このままでは、価格のせいで間違いなく失敗するだろう・・・。
ポメラが3万円を切る価格で、発売から4ヶ月で3万台を売った。もしかすると、NetWalkerでも同じことが起きるのではないかと思っているのではないだろうか・・・。
実機を触ってないので何とも言えないが、ネット上の記事によると、「10時間のバッテリー駆動時間を実現するが、動作のもたつき感は少し気になる。例えば、OpenOffice.orgのWord Processor起動は秒針読みで約19秒かかった。」ともあった。
ベースがUbuntuというPC向けのOSを採用していることもあって、色々なソフトは動くが必ずしも快適に動くとも言い切れない点で、中途半端感は拭えない。

mbookと同等のものがSHARPで作れるとは思わないが、この価格帯や大きさで小型のPDAを出すのであれば、Atom Z系のCPUを採用して、SSDx86用のUbuntuを入れて売れば良かったんじゃないかなと思った。Atom Z系なら、勝手にWindowsや他のディストリビューションを入れるアーリーアダプタも現れて、面白いことになっていたのではないかと思う。

いずれにせよ、とむむ的には、NetWalkerは、悪い結果に終わりそうな気がして仕方がない。まぁ、まだ、実機も発売されていないし、実際に触っていない段階なので、来月には別のことを言っているかも知れないが・・・。(笑)
もし、そうなっても心意気は非常に良いし、きっと、悪い製品には仕上がってないと思うので、ワゴンセールとかで、半額とかになれば、記念に買ってもいいかな。(爆)

そんな訳で、かなり辛口に書いてしまったが・・・唯一未知数なところで言うと、動画プレイヤーかな。動画プレイヤーとしての実力があれば、状況も変わるかも知れない。
ARM系Ubuntu用のDivxコーデックがあって、そこそこ再生できるのなら、とむむ的にも◎かも。早く実機を触ってみたいものだ!