
どうも、とむむです。
Nothing Phone (1) で動かすUbuntu Touchの第2弾で、今回は Waydroid の活用編だ。
その3で機種選定の際にもお伝えしていたように、メモリ8GB のNothing Phone (1)上では、WaydroidのAndroid環境がかなり快適に動く。
Google Playこそないものの、工夫次第でブラウザ・日本語入力・よく使うアプリ・軽量ゲームまで揃えられる。
- Waydroidとは?
- Google Playがない問題をどう解決するか
- 実際に入れると便利なアプリ
- 注意点:Google系アプリは使えないことが多い
- 位置情報はWaydroid上では使えない
- 軽量ゲームは普通に遊べる
- 追加で入れておきたいアプリ2つ
- まとめ
Waydroidとは?
WaydroidはLinuxのコンテナ技術を使っており、Android(LineageOS)環境をUbuntu Touch上で動かす仕組みだ。
Ubuntu Touch上でWaydroidの環境を作るには、 OpenStore経由でWaydroid Helper というアプリを利用すればOKだ。
通常のLinuxでWaydroidを動かす場合はIntel系のCPUで動かす前提になるのでゲームなどの一部のアプリでARMエミュレーションが必要になるケースがあるが、Ubuntu Touch上で動かす大きなメリットは、ARM Linux上でARM版のAndroidがネイティブに動作するという点だ。
ゲームなどのアプリを動かす際にもエミュレーション不要でハードウェアをほぼ直接叩いているので、軽量なアプリであれば驚くほどサクサク動く。
Nothing Phone (1)のメモリ8GBがここで活きてくると感じるところだ。
Google Playがない問題をどう解決するか
Waydroid HelperからインストールしたAndroid環境には、Google Playが含まれていない。
「えー? Androidアプリはどうやってインストールすればいいの?」と、ここで詰まる人が多いと思う。
だが、安心して欲しい。Google Playがなくてもアプリはインストールできるので、その方法を紹介したい。
Step 1:F-Droidを入れる
まず F-Droid のサイトからAPKを直接ダウンロードしてインストールする。
F-Droidはオープンソース系のアプリストアで、Google Playにはないようなマニアックなアプリが豊富だ。
Step 2:Aurora StoreをF-Droidから入れる
F-Droidを入れたら、そこから Aurora Store を検索してインストールする。
Aurora StoreはGoogle Playの代替フロントエンドで、Google Playで配信されているほとんどのアプリをインストールできる。
アカウントなしでも使える匿名モードがあるので、Googleアカウントを持ち込まずに済む点もポイントだ。
この「F-Droid → Aurora Store」という2段構えが、Waydroid環境を実用的に使うための第一歩だ。
実際に入れると便利なアプリ
日本語入力:Gboard
Aurora Storeから Gboard をインストールすれば日本語入力が快適になる。
Ubuntu Touch側のキーボード切り替えと干渉することもなく、普通に使えた。
ブラウザ:BraveまたはFirefox
Brave や Firefox もAurora Storeから問題なくインストールできる。
Ubuntu Touchネイティブのブラウザと使い分けることで、Waydroid側でログインが必要なサービスを分離して管理できて地味に便利だ。
注意点:Google系アプリは使えないことが多い
Google系のアプリ(GmailやGoogle マップなど)は Google Play開発サービス(Google Play Services) が必須になることが多い。
インストールできても起動しなかったり、機能が制限されたりして、実質的に利用できないケースがほとんどだ。
Google系のサービスを使いたい場合はUbuntu Touch側のブラウザからウェブ版にアクセスする方が現実的だと思う。
位置情報はWaydroid上では使えない
これも重要な注意点だ。
Ubuntu TouchのOpenStoreアプリ(ネイティブ側)では位置情報を正常に取得できるが、Waydroid上のAndroidアプリでは位置情報が全く取れない。
地図アプリや位置情報を使うサービスはWaydroid上では期待しない方がいい。
軽量ゲームは普通に遊べる
良い意味で驚いたのが、ゲームの動作だ。
試しに 公式テトリス をAurora Storeから入れてみたところ、かなり快適に遊べた。
ARM Linux上でネイティブ動作しているだけあって、重量級の3Dゲームは厳しいが、軽量級のゲームであれば普通に楽しめる。
Nothing Phone (1)のスペックと相性がいいのだろう。
追加で入れておきたいアプリ2つ
Waydroid Stop(Waydroid Helper経由)
Waydroid Stop は、Waydroidを確実に正常停止するためのアプリだ。Waydroid Helper からインストールする形になっている。
Waydroidは普通に終了しようとすると中途半端な状態になることがある。
このアプリを使うと確実に停止できるので、日常的にWaydroidを使う前提なら必ず入れておきたい。*1
Waydroid Files(OpenStore)
Waydroid Files は、Waydroid(Android)側に保存したファイルをUbuntu Touch側に取り出すためのアプリで、OpenStoreからインストールできる。
Ubuntu Touch側からWaydroid内のファイルを直接コピーする手段が(現時点では)ないようなので、このアプリを経由することになる。
Waydroid側でダウンロードしたファイルを取り出したい場面で重宝する。
まとめ
Ubuntu Touch上のWaydroid環境は、Google Playがないというハードルはあるものの、F-Droid + Aurora Storeの組み合わせでかなりの部分をカバーできる。
日本語入力・ブラウザ・よく使うアプリ・軽量ゲームまで揃えられれば、実用レベルとして十分だと思う。
Google系サービスと位置情報は残念な結果になったが、そこに期待しなければ意外と快適な環境が手に入るし、便利に使うためには「Waydroid Stop」と「Waydroid Files」は忘れずに入れておこう。
なお、「やっぱりGoogle Playが使いたい!」という方に朗報で、実はWaydroid環境にGoogle Playを導入する方法もある。
次回のその6では、その手順を紹介する予定だ。
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*1:OpenStoreには WayFreezr という似た用途のアプリがあるが、「24.04では正常に動かないことがある」と記載されているので、素直にWaydroid Stopを使うのが無難だ。