とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

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DG-STK1で利用可能な32bit Linuxを探せ! | Diginnos Stick DG-STK1B リブート その1

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どうも、とむむです。

4年ぶりにブログを再開したが、アクセス履歴を確認してみると、Diginnos Stick DG-STK1Bのエントリーが意外と読まれていることが分かった。

久しぶりに、Diginnos Stick DG-STK1BにLinuxを入れてみようかなと思い、色々と調べてみることにした。

Diginnos Stickのこれまでを振り返る

現在までにドスパラから販売されてきたDiginnos Stickは大きく分けて、3つの世代のCPU(Atom Bay Trail / Atom Cherry Trail / Celeron Gemini Lake)に分けられるようだ。

モデル名 CPU Memory ストレージ 備考
DG-STK1/1B/2F/3 Atom Z3735F(Bay Trail) 2GB 32GB(eMMC) とむむが持っているのはコレ
DG-STK2S Atom x5-Z8300(Cherry Trail) 2GB 32GB(eMMC)
DG-STK4 Atom x5-Z8350(Cherry Trail) 2GB 32GB(eMMC)
DG-STK4S Atom x5-Z8500(Cherry Trail) 4GB 32GB(eMMC)
DG-STK4D Atom x5-Z8550(Cherry Trail) 4GB 32GB(eMMC)
DG-STK4C Atom x7-Z8700(Cherry Trail) 4GB 32GB(eMMC)
DG-STK5S Celeron N4000(Gemini Lake) 4GB 64GB(eMMC)
参考(価格.com

kakaku.com

ちなみに、DG-STK5Sは現在も購入可能なようだ。

32bit (i386) Linuxの現状を確認する

tomm.hatenablog.com

上記のエントリーを書いていた5-6年前のUbuntui386のサポートがあり、Ubuntu 15.10Ubuntu 16.04をインストールして使っていた。*1
残念ながら、現在のLTSであるUbuntu 20.04の頃からi386が完全に切り捨てられてしまい、現行の20.04以降のUbuntux86_64のみになっている。

ararabo.com

とむむが持っているDG-STK1Bは、Atom Bay Trail世代でi386しか利用できないため、Ubuntuではなく他のLinuxディストリビューションを選択することにした。*2

DistroWatchで調べてみる

https://distrowatch.com/distrowatch.com

こういう時に便利なのが、LinuxBSD系などのOSのリリース情報が網羅されているDistroWatchだ。
今回、ローカルのインストールが可能で、長く利用できそうなi386Linuxディストリビューションを絞り込むために、とむむが考えた条件は以下の5つだ。

  • OS Type: Linux
  • Architecture: i386
  • Release model: LTS
  • Install method: Local
  • Status: Active
条件に合致するディストリビューション

DistroWatchの結果から、以下の3つのLinuxディストリビューションが絞り込まれた。

OS名 概要 評価 備考
Debian 無料。
最新の11.0.0i386がサポートされている。*3
Red Hat Enterprise Linux 有料。
i386はRHEL6まで。RHEL6は2020年11月にサポート終了済。
Scientific Linux 無料。
i386はSL6まで。SL6は2020年11月にサポート終了済。

DistroWatchの絞り込み精度に難ありなのか、実質利用できないRHEL系のOSが出てきていたようだ。*4

Ubuntuだけでなく、様々なLinuxディストリビューションi386のサポートが打ち切られていたり、長期でサポートされなくなっているのが現状のようだ。
結果として、しばらく安心して使えそうな32bit LinuxディストリビューションDebian一択だった。

新たにインストールするディストリビューションDebianに決定したので、次回からDG-STK1Bにインストールしていきたいと思う。ちなみに、DG-STK1Bはドスパラでの販売は終了しているが、今でも中古で購入できるようだ。


Diginnos Stickは省電力で手軽に試せる小型サーバとしては今でも有用だと思うので、興味ある方は是非ともチャレンジして頂きたいと思う。次回もお楽しみに!

その2>>こちら

tomm.hatenablog.com

*1:久々に起動したDG-STK1Bには、Ubuntu 16.04が入っていた。Ubuntu 16.04は今年の4月でサポート終了しており、時の流れを感じた・・・

*2:一応、18.04まではi386が利用できるので、18.04なら2023年4月まで利用可能だ。今更3年前のLTSである18.04を入れるのも・・・と思い、20.04がi386でNGのため、Ubuntuは不採用とした。

*3:Debian11.xは8/14にリリースされたばかり。EoLの記載はまだない

*4:同じRedHat系のクローンなのに、CentOSが出てこないのは不思議ではあるが・・・