どうも、とむむです。
4年ぶりにブログを再開したが、アクセス履歴を確認してみると、Diginnos Stick DG-STK1Bのエントリーが意外と読まれていることが分かった。
久しぶりに、Diginnos Stick DG-STK1BにLinuxを入れてみようかなと思い、色々と調べてみることにした。
Diginnos Stickのこれまでを振り返る
現在までにドスパラから販売されてきたDiginnos Stickは大きく分けて、3つの世代のCPU(Atom Bay Trail / Atom Cherry Trail / Celeron Gemini Lake)に分けられるようだ。
モデル名 | CPU | Memory | ストレージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
DG-STK1/1B/2F/3 | Atom Z3735F(Bay Trail) | 2GB | 32GB(eMMC) | とむむが持っているのはコレ |
DG-STK2S | Atom x5-Z8300(Cherry Trail) | 2GB | 32GB(eMMC) | |
DG-STK4 | Atom x5-Z8350(Cherry Trail) | 2GB | 32GB(eMMC) | |
DG-STK4S | Atom x5-Z8500(Cherry Trail) | 4GB | 32GB(eMMC) | |
DG-STK4D | Atom x5-Z8550(Cherry Trail) | 4GB | 32GB(eMMC) | |
DG-STK4C | Atom x7-Z8700(Cherry Trail) | 4GB | 32GB(eMMC) | |
DG-STK5S | Celeron N4000(Gemini Lake) | 4GB | 64GB(eMMC) |
参考(価格.com)
ちなみに、DG-STK5Sは現在も購入可能なようだ。
32bit (i386) Linuxの現状を確認する
上記のエントリーを書いていた5-6年前のUbuntuはi386のサポートがあり、Ubuntu 15.10やUbuntu 16.04をインストールして使っていた。*1
残念ながら、現在のLTSであるUbuntu 20.04の頃からi386が完全に切り捨てられてしまい、現行の20.04以降のUbuntuはx86_64のみになっている。
とむむが持っているDG-STK1Bは、Atom Bay Trail世代でi386しか利用できないため、Ubuntuではなく他のLinuxディストリビューションを選択することにした。*2
DistroWatchで調べてみる
https://distrowatch.com/distrowatch.com
こういう時に便利なのが、LinuxやBSD系などのOSのリリース情報が網羅されているDistroWatchだ。
今回、ローカルのインストールが可能で、長く利用できそうなi386のLinuxディストリビューションを絞り込むために、とむむが考えた条件は以下の5つだ。
条件に合致するディストリビューション
DistroWatchの結果から、以下の3つのLinuxディストリビューションが絞り込まれた。
OS名 | 概要 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|
Debian | 無料。 最新の11.0.0でi386がサポートされている。*3 |
◯ | |
Red Hat Enterprise Linux | 有料。 i386はRHEL6まで。RHEL6は2020年11月にサポート終了済。 |
✕ | |
Scientific Linux | 無料。 i386はSL6まで。SL6は2020年11月にサポート終了済。 |
✕ |
DistroWatchの絞り込み精度に難ありなのか、実質利用できないRHEL系のOSが出てきていたようだ。*4
Ubuntuだけでなく、様々なLinuxディストリビューションでi386のサポートが打ち切られていたり、長期でサポートされなくなっているのが現状のようだ。
結果として、しばらく安心して使えそうな32bit LinuxディストリビューションはDebian一択だった。
新たにインストールするディストリビューションがDebianに決定したので、次回からDG-STK1Bにインストールしていきたいと思う。ちなみに、DG-STK1Bはドスパラでの販売は終了しているが、今でも中古で購入できるようだ。
Diginnos Stickは省電力で手軽に試せる小型サーバとしては今でも有用だと思うので、興味ある方は是非ともチャレンジして頂きたいと思う。次回もお楽しみに!
その2>>こちら。