どうも、とむむです。
GOCCIA GEV600への道のその1で、ホンダについては以下のようなことを書いていた。
今は個人向けではなく、ビジネス向けの電動バイクに力を入れているようだ。
日本のホンダはそうなのだが、中国のホンダはそうではないようだ。
中国の五羊ホンダ(Wuyang-Honda)から、コスパが良さそうな個人向けの電動バイクが2種類(U-be、U-GO)リリースされているようなので、紹介しておきたい。
U-be
カラバリは4色(白、赤、緑、青)だ。
U-beの諸元
主に搭載バッテリ容量とオプションで、3種類。
定格出力が600W以下なので、原付免許 or 普通自動車免許だけの人も運転可能である。
# | Type1 | Type2 | Type3 |
---|---|---|---|
価格 | 3,099元 (約53,000円) |
3,450元 (約59,000円) |
3,750元 (約64,000円) |
車体サイズ | 1695x650x1030mm | 1695x650x1035mm | 1695x650x1035mm |
定格出力 | 350W | 350W | |
総重量 | 51kg | 53kg | 54kg |
バッテリー容量 | 48V/15Ah | 48V/20Ah | 48V/24Ah |
最高速度 | 25km/h | 25km/h | 25km/h |
走行距離 | 55km | 70km | 85km |
スマートロック | ✕ | ✕ | ◯ |
USB充電ポート | ✕ | ◯ | ◯ |
見た目のデザインのシンプルさや車体のコンパクトさはとてもいい感じだ。
車体の重さも24Ahを積んだType3でも54kgで、GEV600の55kgよりも軽量なので小柄な女性でも楽に扱えそうだ。
価格も走行距離85kmのType3でも日本円に直すと7万円以下だ。
走行距離85kmの中国ホンダ製電動バイクが7万円以下で買える!というインパクトはかなり大きい。
ただし、いずれのTypeも定格出力が350Wで、最高時速が25km/hで設計されているのが、残念な点だ。
車体にはペダルも付いているので、中国の交通事情に合わせた設計なのかも知れないが、日本の原付の法定速度の30km/hよりも速度が出ない。なので、日本に逆輸入してそのまま原付として乗るには少々厳しいのではないかと感じる。*1
U-GO
カラバリは4色(白、赤、シルバー、青)だ。
U-GOの諸元
定格出力の差で2種類。
定格出力が601W以上になるので、原付免許 or 普通自動車免許だけの人は運転できない。
*2
# | 800W(原付二種) | 1.2kW(軽二輪) |
---|---|---|
価格 | 7,499元 (約127,000円) |
7,999元 (約136,000円) |
車体サイズ | 1790x680x1080mm | 1790x680x1080mm |
定格出力 | 800W | 1.2kW |
総重量 | 83kg | 83kg |
バッテリー容量 | 48V/30Ah | 48V/30Ah |
最高速度 | 43km/h | 53km/h |
走行距離 | 65km | 65km |
U-beと比べると、標準装備は充実している。
メットインスペース、USB充電ポート、フロントフック、フロントボックスだけではなく、2人乗り時の折りたたみ式のリアペダルもある。
大きさは125ccクラスの大きめのスクーターという感じではあるが、デザイン的にはゴテゴテせずにシンプルな仕上がりがだ。
価格は軽二輪クラスでも14万円以下、原付2種クラスで13万円以下とお手頃でコスパは高めの印象を受ける。
走行距離は標準バッテリーは65kmまでだが、大容量バッテリー(費用は不明)を選択すれば、130kmまでいけるようだ。
ただし、原付2種(125cc未満)や軽2輪(125cc以上250cc未満)であれば、原付のような速度の制限を受けないのだが、最高速度が43km/h や 53km/h では車の流れに沿った速度で運転するには少々厳しいのではないかと思った。*3
U-beやU-GOの逆輸入車の購入はアリなのか
まずは、輸入車特有の問題はしっかりと考慮すべきかなと思うので、いくつか書いておきたい。
専用バッテリーの入手 タイヤ、ブレーキなど、他バイクと共通で利用できそうな消耗部品は何とかなったとしても、1番のネックは専用バッテリーだろう。
日本から入手できるうちに予備バッテリーを確保しておいた方がよいかと思う。保証、故障時の対応 日本のホンダは何もしてくれない前提なので、国内で輸入して売られている電動バイクと同様に保証、故障時の対応は輸入代理店次第になる。
上記を分かった上で、ネックとなりそうな最高速度の面がカバーできるのであれば、十分アリかなと思う。
とむむ的には、逆輸入にかかるコストや諸経費を合わせても10万円以下にできるのではないかと思われるU-beは、自転車代わりに気軽に利用できる電動スクーターとして魅力を感じた。
特に、この白いボディに赤いシートのデザイン。
中国の五羊ホンダ(Wuyang-Honda)のデザインながら、日本のホンダのような色使いを感じざるを得ない。
U-beの最高速度を最低でも30km/hまで引き上げて日本で売ればいいのになぁ。と思う。*4