とむむの日々

埼玉県某市に住む「とむむ」の日記です。2008年3月から、関心のあることを書き連ねる日常の記録です。

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税込1万円以下のスティックPC 「Diginnos Stick DG-STK3」を買って「Diginnos Stick DG-STK1B」と比較してみた。

どうも、とむむです。

新年明けましておめでとうございます。
2016年もボチボチと更新していく予定なので、昨年同様に当ブログをよろしくお願いしたい。

昨年はGoogle PlayギフトカードのエントリースティックPCのエントリーを思いの外に沢山の方が読んでくれたようで、とむむとしては大変感謝している。

さて、今年も新年早々にスティックPCのエントリーを投入していく。
昨日(1月7日)、ドスパラが税込1万円以下のスティックPC 「Diginnos Stick DG-STK3」を発表と同時に販売開始した。
早速、店頭で購入してきたので、前モデルとの比較をやっていきたと思う。

Diginnos Stick DG-STK3の変更点

前モデルの「Diginnos Stick DG-STK1B」からの変更点を簡単にまとめると、以下の3点になると思う。

  • 税抜9980円から税込9980円*1へ値下げ
  • 本体が小型軽量化(体積比で約80%、重量比で約85%)
  • 当初から1万円以下で販売する前提のモデル*2

箱の大きさ

購入する前から店員さんがレジに「Diginnos Stick DG-STK3」の箱を持ってきてくれた時点で「おや?」と思ったが、購入後に実際に手にして確信に変わった。
間違いなく、前モデルの「Diginnos Stick DG-STK1B」よりも箱が大きくなっている。

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自宅に戻って撮影した比較の写真を見てもらうと分かるように、「Diginnos Stick DG-STK3」の方が箱が大きくなっている。
本体がコンパクトになったという宣伝文句を聞いていただけに、ちょっと驚かされた。

箱はシンプルに

「Diginnos Stick DG-STK1B」は窓付きのちょっと洒落た?箱だったが、窓のない普通の箱に変わっていた。その上箱を開けると、こんな感じだ。

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付属品の内容

付属品を一通り出してみたが、「Diginnos Stick DG-STK1B」と同じものが入っている。
だが、よく見ると、HDMI延長ケーブルの保護キャップが付いてない。
細かい差ではあるが、「当初から1万円以下で売ることを想定」しているので、コスト削減の対象になった可能性も高いなと思い始めている。

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本体を見比べてみる

軽量化の変化

重量比で約85%ということだが、使用されている本体の材質を見れば、一目瞭然だ。

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「Diginnos Stick DG-STK1B」が金属製のボディだったのに対し、「Diginnos Stick DG-STK3」は本体上面の排熱用のスリットを除くと、ほぼプラスチック製になっていた。
こちらも「当初から1万円以下で売ることを想定」した変更点と言えそうだ。 好みの良し悪しにもよるが、とむむ的には「Diginnos Stick DG-STK1B」の方がチープな感じがしなくて良いかなと思った。
また、内部は恐らくほぼ同じ部材を使っていることから見た目以上に軽くなった印象は受けなかった。

コンパクト化の変化

体積比で約80%ということだが、正面から写真を撮ると本体の形状が楕円形に盛り上がっているためなのか、「Diginnos Stick DG-STK1B」の方が小さく見えるくらいだ。
正面から見た感じは、大きさの変化がほとんどない。
唯一目を引くのが、HDMI端子が金メッキ処理されていた点だ。機能的な差はほとんどないと思うが、見た目の印象は良くなった思う。

では、20%削減はどこなのか。本体を横にすると、その答えがある。

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「Diginnos Stick DG-STK1B」は楕円形に中央が盛り上がった形状なので、その部分をフラットにすることでコンパクト化を実現したようだ。目に見えるコンパクト化による差は体感できないが、デザイン上の改善の成果と言えそうだ。

とむむ的に嬉しかったのは、本体がフラットになったことで、横に置いた時の安定感が増した点だ。

本体側面の各ポート位置

電源用MicroUSB×1、MicroUSB×1、Full USB×1、電源ボタン×1、microSDスロット×1と代わり映えがしない。 排熱用のスリットに関しては、本体の上下面に各2箇所あったのが、本体の上面に1箇所、左右の側面に1箇所ずつの合計3箇所で減っている。
「Diginnos Stick DG-STK1B」の頃からファンレスだっこともあり、本体が手に持てないくらい熱くなったこともないので、あまり影響はないと思う。

各ポートの数は「Diginnos Stick DG-STK1B」から変化ないのだが、横に並べてみるとある違和感に気付く。

「Diginnos Stick DG-STK3」の側面に記載されている各ポートの用途を書いた文字を正とすると、「Diginnos Stick DG-STK1B」と左右が逆転することが分かる。

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更に妙な点は側面の文字を正して本体を置くと、上面に設けてあった排熱用のスリットが底面になり、熱がこもる原因になるのではないかという懸念が湧きあがる。

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とむむ的に不安になったのは、Full USBポートの向きで文字通りになっていると、USB-LANを取り付けた場合に排熱用のスリットを底にした運用を余儀なくされるのでは? という点だが、実際には、以下の写真の通りでその心配は全くの杞憂だった。

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一方で、別の疑問が湧きあがる。この向きが正であると考えた場合に、文字の向きが上下逆さまになる点だ。
このあたりの矛盾というか違和感は事前に分かりそうなもので、利用者の無用な混乱を避けるためにも、文字の向きをちゃんと正しい向きに直して発売した方が良かったのではと思った。

各ポート類の変化でとむむ的に嬉しかったのは、電源ボタンの形状が変更され、押しやすく分かりやすくなった点だ。
今回の比較では時間切れのため、電源投入もしてないので想像に過ぎないが半透明になっているので、電源投入後はLEDなどで光るのではないかと期待している。(笑)

総評と今後の予定

今回の「Diginnos Stick DG-STK3」は、「Diginnos Stick DG-STK1B」と基本的なスペックや大きなはほぼ変わらずで消費税分の約800円値下げされたことが大きいと感じた。

内部の細かいチップの変化などはまだ確認していないので、もしかすると、今後終息していくであろう「Diginnos Stick DG-STK1B」を買っておいた方が良いという可能性も捨てきれないが、1円でも安くスティックPCを購入したい人には、悪くない選択肢だと思う。

税込でも1万円を切ったことは、ドスパラの企業努力によるものだが、基本スペックは似たようなもので、利用できるUSBポートも少ないのに「Diginnos Stick DG-STK3」よりも高く1万5千円以降の価格で売られているスティックPCも未だにあるが、そちらを選ぶ理由が全く見つからなくなった言える。

今後、次の世代のAtomを搭載したスティックPCが今年中には発売することになると思うが、ドスパラですら発売当初は2万円近くで売るのではないかと予想している。

1万円以下で購入できるのは、この世代のAtom限りになる可能性もあるので、気になる方は今のうちに「Diginnos Stick DG-STK1B」か「Diginnos Stick DG-STK3」のゲットをお薦めしたい。

今後の予定としては、「Diginnos Stick DG-STK1B」でやりかけていたMicroSDからのUbuntu Serverのブートを「Diginnos Stick DG-STK3」で準備し、「Diginnos Stick DG-STK1B」でもMicroSDを入れ替えて同じ環境を動作させることができるのかを確認したいと思う。

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そもそも、「Diginnos Stick DG-STK3」は当初から予定していた「Diginnos Stick DG-STK1B」の予備機購入を後継機に変更しただけなので、どちらでも同じ環境を動かすというのが前提条件となる。

ちなみに、「Diginnos Stick DG-STK1B」でやり残していた宿題の1つであったUbuntu Serverからの内蔵無線LAN利用はUbuntu Server側からデバイスを見つけることすらできず、断念した。
そのあたりも、今回の「Diginnos Stick DG-STK3」で変化がないかは確認していきたいと思っている。

続報に期待されたい。
なお、ネットで購入を検討している人は以下のリンクからどうぞ。

*1:価格に関しては実際に購入するまで税抜だと思っていたw

*2:「Diginnos Stick DG-STK1B」は、1万2800円からの値下げで実現していた