どうも、とむむです。
昨年、Mac mini(M1, 2020)を購入した。
当初は様々なオープンソースの仮想環境を試してみるも、動きはするが動作に難ありだった。。*1
その後、Parallels DesktopのTechnical Previewに参加→期間が終了したので、Parallels Desktop 16 Retail Box Competitive Upg from Fusion JP(乗換版)を購入した。
先週、Parallels Desktop 17 for Macがリリースされたが、アップグレードすべきかどうか考え中である。
今回はParallels Desktop 17 for Macのリリースノートなどから、アップグレードすべきか否かなどをまとめておきたい。
バージョンアップで何が変わるのか?
リリースノートから読み解く
リリースノートによると、主な変更点は以下の3点だ。
macOS Montereyのサポート
Parallels Desktop 17 for Macは、次期macOSのMontereyがサポートされるようになるのが1番大きなポイントになると思う。
macOS Monterey 12は今年の秋頃(2021年9月?)にリリースが予定されているので、最新のmacOSへのアップグレード後も安心して使い続けたい人には、Parallels Desktop 17 for Macは必須と言えそう。
処理能力の向上
今回のParallels Desktop 17 for Macでは、M1上のディスクパフォーマンスが最大20%向上、M1のWindows起動が最大33%向上するなど、M1に特化したパフォーマンス向上がいくつかあるようだ。
M1 Macの正式サポートはParallels Desktop 16.5 for Mac からだが、Parallels Desktop 17 for Macでは、M1上でのディスクパフォーマンスの向上は稼働するOSに関わらないため、体感でも分かるくらいのスピード向上が期待できそうだ。
各種機能の追加
いくつかの機能向上が見られるが、とむむが注目したのは上記の2点だ。
どちらも必須ではないが、MacからシームレスにParallels Desktopを利用できるようになったり、使い勝手が向上するので、ありがたい機能向上だと思う。
アップグレードしたら真っ先に試してみたい機能だと思っている。
アップグレードの費用は?
アップグレードパスは2種類用意されており、2021年8月19日現在は、以下の通りとなっている。
# | Parallels Desktop Standard Edition | Parallels Desktop Pro Edition |
---|---|---|
価格 | 5,204円 (49.99ドル) |
9,818円→5,204円/年 (99.99ドル→49.99ドル/年) |
ちなみに、とむむが購入したParallels Desktop 16 Retail Box Competitive Upg from Fusion JP(乗換版)は、5,427円だった。
乗換版=Standard Editionなので、アップグレードの価格はその時の購入価格よりはわずかに安いと言える。
だが、ここで焦ってはいけない。何故なら、Parallelsは年に何度かセールを行っているからだ!
上記のブログによると、例年の傾向で言うと、Parallelsは4/6/11月にセールを実施している模様だ。
なので、今後、アップグレード版を購入する場合は11月 or 4月のセールの時に購入したいと思う。
Standard Edition と Pro Editionの違い
先程のアップグレードで出てきたPro Editionについても、触れておきたい。
Standard Editionとの機能的な差異は以下の通りである。
上記に記載のないところでは、以下が大きな差異になる。
Pro Editionを選ぶべきか?
正直悩ましい・・・と思ったが、とむむは払い続けることに抵抗を感じたので、Pro Editionは選択しなかった。
だが、以下の人は検討してもよいと思う。
- macOSの新バージョンが出れば、毎年早い時期に必ずバージョンアップする人
- Mac Proなどで、1台あたり5vCPU以上、8GBを超えるメモリのVMを利用する人
- Paralles Access や Paralles Toolboxをヘヴィユースしている人
新規で購入したい場合は?
アップグレードの話ばかりしてきたが、これから新規で購入したい場合はどうなるのか。
Parallelsの正規の料金は以下の通りである。
# | Parallels Desktop Standard Edition | Parallels Desktop Pro Edition |
---|---|---|
価格 | 8,345円(79.99ドル) | 9,818円/年(99.99ドル/年) |
アップグレードが5000円くらいなのに、高い! 高すぎる! と思った人には、乗換版をオススメしたい。
このエントリーを書いている時にAmazonの価格をみたら、特選タイムセール中で5,221円だった。
おいおい、Parallels Desktop 16を今更買っても17出ているし、意味ないでしょう! と思った人は以下を見て欲しい。
8 月 1 日~9 月 30 日の期間内に Parallels オンラインストア(parallels.com)または正規販売店で Parallels Desktop® 16 for Mac をご購入され、かつ製品を登録されたお客様は、以下のような条件の下で、Parallels Desktop 17 for Mac の次期バージョンへのアップグレードを無償にてご利用いただけます。
9月30日に乗換版を買ってユーザ登録まで済ませれば、Parallels Desktop 17 for Mac への無償アップグレードが可能になる訳だ。
Parallels Desktop 17 for Macの乗換版が出てくるまでしばらく時間がかかると思うので、今がチャンスだ!
他の代替手段はあるのか?
Intel Macの場合
Intel Macで利用できる仮想環境であれば、有名どころは以下の2つだろう。
Oracle VM VirtualBox
Oracle VM VirtualBoxはExtension Packを利用しなければ、商用でも無料で利用できる。
Innoteck → サン・マイクロシステムズ → Oracleと会社の買収に伴って、今はOracle社の製品になっている。
VirtualBoxはVagrantと組み合わせて使うことも簡単にできるので、重宝している人も多いと思う。
VMware Fusion
VMware Fusionは非営利に限り、無料で利用できる。
VMware Fusionは11以前は有料だったのだが、12から非営利に限り、無料になった。
VMwareは仮想化技術の分野では、デファクトスタンダードだ。
単体での利用が前提でかつ、非商用での利用であれば、使い勝手もよくオススメだ。
M1 Macの場合
M1 Macでマトモに利用できる仮想環境は今のところ、Parallels Desktop以外に選択肢はない。*2
VMware社が今年の4月末に、2021年中にM1 Mac対応のVMware Fusion Tech Previewを公開すると発表しているので、それを待つしかない。
とむむ的には、以前はVMware Fusionは有料版を購入して利用していたくらいなので、VMware Fusion Tech Previewが始まったら是非とも参加したいと思っている。
とむむの結論
色々と書いていたら長くなってしまったが、とむむの結論としては、Parallels Desktop 17 for Macにはアップグレードせずに、VMware Fusion Tech Previewを待つ! だ。
VMware Fusion Tech Previewに参加できたら、このブログでも紹介したいと思う。お楽しみに!
*1:インストール後の初回起動や動作は全く問題ないが、2-3回目以降に起動しなくなる。。ファイルシステムが壊れ、永遠の再起動ループを繰り返すなど・・・。
*2:Intel Macで紹介したOracle VM VirtualBoxも、VMware Fusionも現時点(2021年8月19日現在)では、M1 Macには非対応だからである。